富士とSオイルと私

富士とSオイルと私

仁Dに登場する中村さんの愛について考えるためのブログです

ブログの趣旨と主な登場人物紹介

おもちと申します。腐女子です。

2019年5月某日、15年くらい前からずっと見てみたかった仁シャルDを拝見しました。

それからというもの、おもな登場人物がひとり、中村の賢ちゃんがいだく高橋(弟)への愛について、考えない日はなくなりました。

Twitterでいろいろ呟くだけでは飽きたらず、彼の愛についてつれづれなるままに書き連ねるブログを作ったので、お暇な腐女子または酔狂な方々に見ていただけると幸いです。

 

このブログの主な登場人物(きまぐれに加筆修正される可能性があります)

 

★中村さんちの賢太くん

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このブログの主人公(?)

高橋兄弟の走り屋チーム「レッドサンズ」のメンバーのひとり。

高橋弟(けーすけさん)が大好きで、大きく深くうつくしい愛をそそぎつづけている。

愛車はかわいいオレンジ色のS14。下りはまあまあ速い。

性格については漫画版とアニメ版で少々異なるが、基本的にはお気楽なマイペース野郎で、自己肯定感が異様に高い。なおフラグ立ての名人でもある。

富士山の大きさも知らない相当なバカだが、けーすけさんに関することには多大な分別と思考力と空気読解力を発揮することがある(思考力に関してはけーすけさんのことが好きすぎて鈍化する傾向あり)。

でもけーすけさんの話はたまに聞いていない。

日焼け大好きという謎の美意識を持っており、紫外線を味方につけている。もはや太陽の申し子かもしれない(※本人は雨が自分の味方だと思っている)。

お金がないらしい。

 

★けーすけさん

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仁シャルDにおける天才ドライバー兼小松菜々的存在。

あらゆる人間(登場人物・読者双方)にモテている魔性のオトコ。イケメン。

賢ちゃんのことはバカバカ言いながらもとってもかわいがっており、マンツーマンで峠の攻め方講習会(セミナー)をしたり、「ほんとうは誰にも教えたくないけどおまえだけは特別サービス」とかいってひみつのテクを教えたり、誰にもみせない涙をこっそりと見せたりなどし、あれ、これ脈ありじゃないの??とおもちを萌え狂わせている(おそらくここが魔性と言われるゆえんである)。

Dカツ(プロジェクトDカツドウ)が終われば賢ちゃんと結ばれ赤城のちいさな教会で結婚式をあげるんだと私は信じて疑わない(※諸説あります)。

 

★涼介さん

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けーすけさんのお兄ちゃん。みんなに愛されているみめうるわしい聖母。

とても優秀な走り屋&走り屋育てマンで、なおかつ賢ちゃんいわく「ハンパない大変さの医者の大学に通っていて成績はトップクラス」らしい(頭の悪そうな表現力である)。

賢ちゃんのことをあたたかく見守っているような、まあどうでもいいと思っているような、そんな感じ。

基本ぶらぶらしていたりメロンパンを食べたりしているだけの賢ちゃんをなぜプロDに加入させたのかは仁シャルD七不思議のひとつ。

お金をたくさんもっている。

けーすけさんと赤城でお話する・1回目(7巻)

 

7巻です。

しょっぱなから夜の赤城でのランデブー(ひゅーひゅー)。

賢ちゃんが先行し、その後ろをけーすけさんが走っています。

 

それを見たレッドサンズのモブが言います。

「速いと思ったらけーすけさんのFDとケンタのS14だ」

あいつ、けーすけさんに目をかけられていつもマンツーマンでしごかれてるからなー

 

そう、賢ちゃんはけーすけさんに「目をかけられていていつもマンツーマンでしごかれて」いるのです。

けーすけ、キャラ的にはアニキと違って後ろを育てようという気はまったくないようにみえるのですが、なぜか賢ちゃんに目をかけていつもマンツーマンでしごいているようです。(元ヤンだしかわいい舎弟みたいなものなんですかね?)

ここで、賢ちゃんがけーすけさんだいすき!!でくっついて離れない理由のひとつとして、だいすきなけーすけさんからそれなりのレスポンス(賢ちゃんに目をかけていつもマンツーマンでしごいている)があるから、ということがお分かりになりますね。

だいすきな人から目をかけられいつもマンツーマンでしごかれたら、もっともっとだいすきになりますよね!

この「けーすけさんが賢ちゃんに目にかけていつもマンツーマンでしごいているという事実」は、賢ちゃんがただけーすけさんを一方的に慕っている、というわけではないことを示す重要なエビデンスなのではないかなと思います(いつかはふたりが結婚することを証明しないといけないのでね私は!)。

ようは、けーすけさんから賢ちゃんへの好意がはっきりと表れているわけですね。

 

ですが、けーすけさんがなぜ賢太なんか(by赤城のモブ)を目にかけるのか、作中で理由は明らかにはされていません。

けーすけさんの琴線にふれる「特別なもの」を賢ちゃんが持っていたのか、はたまたけーすけさんの気まぐれなのか。

 

で、走り終わって、一服するふたり。

文字どおりふたりとも喫煙しております。

「けーすけさん、ひとつ聞いてもいいですか?」と賢ちゃんが切り出します。

このあたりはまだ殊勝ですね、後半の賢ちゃんならこんなお行儀のいい聞き方はしませんからね。

「なんで秋名のハチロクをほっとくんですか?おれにはわかんないですよ、涼介さんもけーすけさんもなんで平気なのか…けーすけさんたちがやらないならおれにやらせてください!」と、赤城でのリターンマッチをせがみます。

「やめとけ…ケンタ」

「なんでですか、おれが負けるとでも思ってるんですか?」←そうだよ

「そーゆー問題じゃない」

いやあこのくちごたえ、生意気でとってもかわいいですね。賢ちゃんはバカなので、はっきりと「おめーじゃ無理だバカ」と言ってあげるのがやさしさだと思うのですが、けーすけさんはそこを濁して、「あえて不利な相手の地元でやるのがおれたちの流儀だぜ」などと賢ちゃんを説得します。

 

「そ…それは…そうだけど……けーすけさん…」←めちゃくちゃかわいい

「おれはガマンできないっすよ…世間では高橋兄弟が負けたってことになっちまってるんですよ」

 

うーん、よく見るとここちょっと泣いてますよね。ほんとけーすけさんのことになるとすぐ泣くんだからこの子。

私が賢ちゃんにここまでオトされたのはこういう類の「けーすけさんのことを想って流す涙」がきっかけなんですけど(ずいぶん先の話になりますが、いずれ語ります)、賢ちゃんの涙についてはアニメのほうがおすすめです。とにかく美しい、その一言に限るね。愛だよ、愛。

 

赤城でずっとふたりの走りを見ている賢ちゃんにとって、高橋兄弟はまだ藤原さんに「負けて」いないのですね。でも、

「事実だろ、負けは負けだ。おまえがくやしがってもしょーがねえ」

と、清々しい微笑みを浮かべて、けーすけさんはいいます。

 

これは負けても清々しくなる藤原マジックにかかってしまった者の末路なのかもしれませんが、「けーすけさんにおこったできごとについて、賢ちゃんが感情をあらわにして、けーすけさんが冷静に嗜める」という構図、これからもよく出てきます。

けーすけさんは熱くなりやすい一本気な性格で、初期のころは感情をもろにあらわにするタイプだったのですが、物語が進むにつれて大人びた反応をするようになっていきます。

そんななか、賢ちゃんはすなおにプンスカ怒ったり、キャッキャよろこんだり、ぽろぽろ泣いたりする。

まあアレですよ、私が思うけーすけさんが賢ちゃんとの結婚を決めたポイントのひとつが、「自分のことについて『あたりまえで平凡な感性』をあらわにしてくれる弟分が、いつのまにか安心できるかけがえのない存在になっていた」ということだと思うんですよね、ハイ。

 

そんな余裕綽々なけーすけさんに対し、賢ちゃんは…。

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 はい、そうです。お気づきのとおり、賢ちゃんが藤原さんとのリターンマッチにこだわるのは、けーすけさんと涼介の敗北について、世間が噂するのがどうしても耐えられないからなのですね。

ようは、けーすけさんの愛弟子である自分が藤原さんに勝てば、高橋兄弟の名誉挽回できるはずだと思っているのです。

それは、地元でやるという禁忌を犯してまでもしなければならないことなのです。 

まあ正直発想はとても稚拙ですが、彼の突拍子のない言動の発端が「けーすけさんたちのため」というのがいかにも賢ちゃんらしくていいですね。

 

しかしこの「すげー かっこいい ホレボレする」って台詞、もう身も蓋もないですが、基本賢ちゃんがけーすけさんに対して思っていることって①すげー ②かっこいい ③ホレボレする、の3つに全て凝縮されてるんで、覚えておくと便利です(?)

 

あと、涼介へのあこがれについてもここで言及してますね。

賢ちゃんは「あこがれ」という表現を使っていますが、憧れというのは本来「その人みたいになりたい」という気持ちも含まれているものかと思います。

でも賢ちゃんは「ふたりのようになりたい」と思っている節があんまりない気がしています。

本当すがすがしいまでに劣等感とは無縁で、自己肯定がきちんとできている子なのでね。まあふたりのようなレベルの高いドライバーになりたい、という意味で使っているのかもしれません。

 

今回はここまで。

けーすけさんのためにガソリンスタンドへいく(6巻)

はい、ではこれから、賢ちゃんが登場&けーすけさんについてなんらかの言動が見られるシーン(およびそれに関連するアニメの話)について、ひとつずつ書いていけたらなあと思います。飽きたらやめます。

たぶん予告なく加筆修正されます。

 

初登場は6巻。

この巻はいろいろと性欲の塊みたいな話があって(基本仁Dの男女恋愛モノは性欲のかたまりの話ばかりである)、池谷パイセンが職場のガソスタで激へこみしているところに、赤城のオレンジいイノセントエンジェル(?)が降臨するわけです。

ちなみに賢ちゃんがイノセントエンジェル力を発揮するのはDカツが始まってからなので、今はまだしずかに見守っておきましょう。

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 初登場の賢ちゃんは、まるで別人のようです。

肌の色と顔立ちがエキゾチックで、雰囲気もすこしクールです。

さしずめイキりかわいいインドネシア人ってところでしょうかね(?)

この賢ちゃんなら、富士山が日本一高い山だと知ってるくらいの知性はありそうだし、

愛しのけーすけさんにとってかなりの激戦になるであろう中年おやじとのバトル当日の朝に持参してきたサンオイルで焼きだしたりしなさそうだし、

おれのほうが弟分のキャリアが長いもんね」とかいう謎のマウントをとりだしたりもしなさそう。

 

さて、高橋兄弟を負かした天才怪物ドライバー藤原さんへ挑戦するために、藤原さんがバイトするガソスタへやってきた賢ちゃん。

画像にあるとおり、パイセンの「その挑戦、高橋兄弟の指示で動いているのか?」という問いにたいし、

けーすけさんも涼介さんもこのことは知らない」

と答えます。

高橋兄弟のご尊名を呼ぶ順番がパンピーとは逆とゆう、すでにけーすけさん大好きマンであることを醸しだしてますね。

これは彼がたまにやるやつです。

物語を読んでいけばわかりますが、賢ちゃんは涼介を軽んじているわけではないですし、涼介のこともとても尊敬しています。けっして「けーすけさんのお兄様ですから」みたいな理由で尊敬しているわけでもありません。

ちゃんと「涼介さんとけーすけさん」というときもあります。

しかしながら、いかんせんけーすけさんのことで頭がいっぱいなあまり、どうしてもけーすけさんのお名前が先に口をついて出てきてしまうことがあるわけです。

本人はたぶん気づいてないでしょうね。

 

で、お目当ての藤原さんがいなかったために賢ちゃんは帰ってしまいます。その後、池谷パイセンとのやりとりを見ていた健二先輩は、賢ちゃんのことを「バカ」といいます。

物語が進むにつれて、けーすけとふーみんが幾度も賢ちゃんを「バカ」と評するのですが、いやむしろ賢ちゃんと絡んだことのある登場人物および仁Dを愛する読者ならだれしも「こいつバカだな」と思ったことがあるでしょうが、最初に賢ちゃんにその称号を与えたもうたのは、健二先輩だったんですね。

(まあ、秋名以外なら藤原さんに勝てると思っていることに対する発言であり、まこさゆ戦のまえの自分にたいする特大ブーメランだったわけで、意味合いは少し違うのですが)

 しかしながら、この底知れぬバカ力 (バカりょく)が、けーすけさんに愛されることになるゆえんなのかなぁと、思ったり思わなかったり。ナタリー。

 

はい、6巻はこのくらいです。

ちなみに、アニメではこのシーンはカットされています。

このようにちょっとヒネたクールっぽい賢ちゃんは6巻で死ぬので、ここで見納めでございます。